「衝撃的な展開」「衝撃的な結末」ほどちゃんとタイトルやあらすじに書いた方が良さそうな気がする
100日後に死ぬワニ、自分ではあまり追いかけていなかったのだけど、このツイートは興味深いなーと思った。
twitter.com100日後に死ぬワニが本当に100日近く盛り上がってるのを見て、「ヒッチコックの映画術」は本物なんだなと改めて感心しっぱなしである。 pic.twitter.com/8n3mGeaqYI
— 工藤義智@4/5レイフレE25 (@yoshitomo_kudou) 2020年3月17日
要するに、
・明示されていない衝撃的な展開は、一瞬観客を驚かせて終わり。これがサプライズ
・サプライズ展開が明示されていると、観客は「どこでどうそれが発動するのか」ということでドキドキしながら視聴する。これがサスペンス
という話だと思う。刑事コロンボとかもそのパターンですよね、ってtogetterとかでも書いてあったかなその話。
作品としてどうしたいか、というのはもちろん作者次第だけど、少なくとも私みたいな駆け出し創作者には、「衝撃的な展開」を隠すメリットはあんまりなさそう。
ただ「その作者さんだから」というだけで読んでもらえる程信頼度と知名度が高い作者さんであればともかく、私みたいな知名度ゼロの創作者はそもそも「衝撃的な展開」にたどり着くまで作品を読んでもらえない。いかにその展開が衝撃的だろうと斬新だろうと、読者に受け取ってもらえなければ衝撃が作動しない。困ったものだ。
一方、あらすじ、タイトルなど、最初の段階で話の核心を書いてしまうと、その展開による驚きは失われてしまうものの、
・その展開の斬新さや衝撃度に興味をもってもらえる可能性は高まる
・いつその展開になるのだろう?という期待をもって読み進んでもらえる(つまり読者の継続可能性が高まる)
というメリットがあるような気がする。
トロ姉妹は多分期せずしてこれをやっていて、
https://novel18.syosetu.com/n8470ga/
(リンク先18禁)
(っていうかこれタイトルも一緒に出すのどうやればいいんだろ)
この話で言うと例えば「協力してくれている佳澄は実はとっくに戸部によって調教済」ということはあらすじに書いたし、主人公の久美が戸部に堕ちてしまうことはそもそもタイトルに書いてしまった。
「勝てると思っていたヒロインが、実は逆に相手の手の平の上で返り討ちにされてしまうのエロくね?」というのがこのお話の肝というか美味しいところなので、それは最初に明示してしまおうと思った。結果、「うんそういうのエロいよね!」と興味をもってくださった割と多くの人に読んでいただけた気がする。というかさっきみたら3000ブクマ頂いてましたありがとうございます。またエロいの書きます。
そうすると、「いつその展開になるんだろ?」と楽しみにしながら読んで頂ける可能性も高まるのではないかなーと。
ある意味、「サプライズ展開などというものはぜいたく品、というかある程度知名度がある作者さんの特権」なのではないかなーと思った。そういうの出来るようになりたい。
あと刑事コロンボ面白いですよね。別れのワインがめっちゃ好き。