複数人が絡むエロシーンをどう描写するか問題
思考メモ的に。
お兄ちゃん攻略日記を書いていて思ったこと。いや、別にエロシーンに限らないのかも知れないが。
「4p以上でのエッチシーンをどう書くか問題」というのは、エロ小説において割と普遍的な問題であるような気がした。
現実においては滅多にない状況だが、エロ小説はもちろん現実ではないイッツァドリームワールドなので、「複数人数でのエロシーン」というのが割と頻繁に登場する。ハーレムものでは特にそうだ。
その際、焦点として描写するのは当然中心で実際にえっちをしている男性キャラクターと女性キャラクターの視点なのだろうが、これ以外をどう描写したもんかなーと。
これは、「女性が感じている場面をどう描くか」という問題に帰着する。男性向けエロにおいて、男性が感じているかどうかはそれ程大きな問題ではなく、結局男性視点を代弁するキャラクターが一人いればそれで大筋カバー可能だ。
一方、女性がどう感じるかというのはエロさに直結する問題なのでおざなりには出来ない。
男性複数・女性一人という場面であれば、結局女性側視点に描写を集約すればいいので、それ程大きな問題はない。男は複数個所で絡むか、そうでなければ黙って待ってろ、とそういう話だ。これによってエロさが落ちることはないと判断していいと思う。
問題は、男性一人・女性複数という場面の場合である。女性一人一人がどう感じているか、細かく描写しようとすればする程、地の文において「放っておかれる」女性が増えてしまう。「今その女性なにやってんの?」「その女性に対して男はなにやってんの?」という表現が出来ないと、読者の状況移入具合に瑕疵が生じてしまう。
これどうすればいいのかなーと。
男性一人、女性二人の場合は、「男性一人・女性一人が絡んでいる間に、残った女性がどっちかに絡む」という描写を加えることによってある程度問題が解決しそうだなーと思った。実際試してみたのは、お兄ちゃん攻略日記 第十八話、トロ姉妹第十七話など。
https://novel18.syosetu.com/n4501fz/19/
https://novel18.syosetu.com/n8470ga/18/
一方それ以上に女性が増えると、
A.男性1 × 女性1 のほかに、女性1 × 女性1の場面を同時並行させてしまう
B.男性1 × 女性1 × 女性1に、女性1がソロプレイをしている場面を付け加える
C.男性1 × 女性1 × 女性1で、描写自体を残った女性1の視点にしてしまう
などの手がありそう。どれが一番エロいかは実際に書いて確かめてみないといけない。今のところB×Cの合わせ技なんかがエロそう。
あと、「会話文が連続する」というのはもとより慎重に扱わないといけない問題だけど、特にエロシーンにおいては非常に厳しい問題だ。「どれが誰の喘ぎ声なん?」問題と言うヤツだ。これは難しい。
地の文と会話文のバランスというのはそれだけでかなり複雑なテーマだと思う。個人的な現在の所感としては、「エロの中心は飽くまで地の文で、会話文はそれにリアリティとアクセントを加える為のエッセンス」という認識。
いちいち
〇〇がこう言った。
「×××」
一方△△は、
「×××」
と口にする。
みたいに毎回主格を提示していると話のテンポが著しく損なわれるので、多少は会話文を連続させたい。つまり、会話の中で自然と、「これは誰の発言なの?」ということが区別できることが理想。
これについては、
・二人称を明確に区別する(お兄ちゃん、恭一さん、など)
・語尾を区別する(丁寧語、口語など)
辺りが一般的な工夫だと思う。
で、これを喘ぎ声にどう組み込むか。喘ぎながら毎回相手の名前を言うのか?みたいなヤツ。ここを自然に描写するのはテクニックが必要そうだ。
ちょっと試行錯誤してみる。