触手ものエロ小説の原体験、という話

どんなものにも原体験というものがある。ゲームの原体験、アニメの原体験、読書の原体験、スポーツの原体験。最初に「それ」と出会ったのがどんな場面だったのか。どんな内容だったのか。どんな風に感情を揺さぶられたのか。それは、本当に人それぞれのかけがえのない体験であって、幸運な出会いもあれば不運な出会いもあるのだろう。


ところで私はエロの好みや性癖が比較的偏っている人間であって、特に触手エロが割と好き、ただし触手エロでも女の子が痛かったりかわいそうなヤツはそこまで興奮出来なくって、ある程度自発的に気持ち良くなってるのが好きという非常に面倒くさい性癖持ちである。触手エロに関してはかなり昔から親しんでいるであろうと思ってはおり、触手ものエロなら小説も好きだし漫画もゲームも好き。


そんな私の、「触手ものエロ小説」の原体験は何か、ということを考えると、はっきり「エロい小説」という意味だと多分菊地秀行先生の「妖獣都市2」なのだ。


妖獣都市2は伝奇もの小説で、大部分は戦闘シーンとホラー・サスペンスであってエロは一部っちゃ一部なんだけど、設定が今でいう「退魔師もの」に近くってエロシーンも結構遠慮なく出る。


淫夢獣っていう物凄くエロい化け物みたいのがいて、そいつが目覚めると万単位とか数十万単位で人が死んだり頭がおかしくなったり、端的に世界滅びたりする。そこで、闇の勢力に対抗する勢力として「闇ガード」という人たちがいて、その中の滝とその恋人の麻紀絵っていう二人が主人公。


で、時々闇ガードの女性が敵対勢力の化け物に犯されちゃったりするんだけど、その中の1シーン、「天童児」っていうキャラに麻紀絵ともう一人の闇ガード既婚女性が負けちゃうシーンがあって、そこで二人が犯されるのがすげーエロかった。


木製の人間戦車みたいな化け物に変わってしまった天童児から生えてきた木製の触手みたいなエロ棒。それに、既婚でありながら命惜しさに屈服してしまう闇ガード女性。で、屈服はするんだけど無理やり束縛されて犯されるわけじゃなくって、化け物に犯されると凄く気持ちいいらしいっていうことを知っていて、最後にはほぼ自分から求めてしまうし自分から動いてしまう。で、助けを求めるわけじゃなくって、そうすると気持ちいいから、というだけの理由で旦那の名前を叫んだりする。非常にエロい。


ここが、「同じ触手ものエロでもある程度自発的に気持ち良くなって欲しい」という私自身の性癖の原体験にもなっているような気がする。とにかくエロいシーンだったので図書館とかで見かけたら読んでみて欲しい。すげー昔の本なので今本屋にあるのかは知らない。


あと触手ものエロゲの原体験は多分魔法少女アイ2、触手ものエロアニメの原体験は多分淫魔聖伝だと思うんだけどこの話はまた改めて。